就労移行では、利用者の皆さんが自分らしく働くための力を身につけられるよう、様々なプログラムを用意しています。その中のひとつが「就労訓練プログラム」です。
このプログラムでは、実際の業務に近い作業を通じて、社会生活に必要なコミュニケーション力やチームワーク、そして「働くことの喜び」を体験していただきます。 自分の「できること」を強みに、そして「難しいこと」を課題として前向きに取り組むことで、企業への就労に向けたアピール材料にもなり、希望や適性に応じた就職への道筋が見えてきます。
●今回の訓練内容は「書籍の在庫対応」
今回ご紹介する訓練は、A型事業所で行っているNET販売に関する業務の一部である「出品終了作業」で、あらかじめ設定された販売期間が過ぎたことにより、ネット上で販売していた書籍の出品を取り下げる作業です。
対応は2人1組で行います(※写真参照)。 1人がPC上の在庫リストを読み上げ、もう1人が該当する書籍を探し出し、出品終了書籍としてまとめていきます。
この日は午後の時間を使って、2組で合計450冊の対応ができました。 この後の工程はA型事業所の利用者さんが引き継いでいきます。
●「ほんの一部の関わり」が、未来への第一歩に
就労移行支援のメンバーが関わるのは業務の一部かもしれません。 ですが、実際の職務に触れることで「働くとはどういうことか」を肌で感じ、就労への第一歩を踏み出す大切な機会になります。
一つひとつの経験が、未来の可能性につながっていく。 そんな思いを込めて、これからも支援を続けていきます。
